今年の10月から、群馬に居を移しながら大阪の部署で勤務する特別措置が会社に認められた。

一般的な日本企業ではまだ珍しいケースだと思う。この経路を整理しておくことで、同じように場所の制約を取り払いたい人の参考になるかもしれない。

なぜ群馬なのか

単純に言えば、生活の質を上げるための選択だ。都市部に住む理由が「通勤のため」だけになっていることに気づいた。仕事さえリモートで回るなら、場所を選ばない暮らしを試してみたかった。

交渉のポイント

会社側が認めてくれた背景には、いくつかの要因がある。

まず、実績の可視化。これまでのプロジェクトでの成果を数字で整理し、リモートでも品質が落ちないことを示した。

次に、試験的なスタートの提案。いきなり恒久的なリモートではなく、まず一定期間の試験運用として提案した。これにより会社側のリスクを下げた。

そしてコミュニケーションの設計。物理的な距離が生む情報の非対称性を補うために、定期的な報告の仕組みを自分から提示した。

これが「成功事例」になる理由

佐藤さんと話していて改めて気づいたが、この働き方は自分だけの話ではないかもしれない。

地方への移住を考えているが仕事があるから踏み切れない、というビジネスパーソンは少なくない。企業側も、優秀な人材を居住地の理由で手放すより、柔軟な措置で引き留めた方が合理的なはずだ。

この経験を丁寧に言語化することで、制度改革の一石を投じられればと思っている。