「成長できるなら、どちらを選んでも同じ。」
以前の僕は、そう考えていました。
でも最近、二つの大きな仕事を前にして、その考えは変わりました。
一つは、炎上しているプロジェクトの立て直し。
もう一つは、尊敬する人と一緒に、新しい挑戦を始める仕事。
どちらも、今の自分には難しい仕事です。
いわゆる「ストレッチゾーン」。
それでも僕は、迷った末に後者を選びました。
今日は、その理由を書いてみます。
目次
ストレッチなら、どれでもいいわけじゃない
「成長できる仕事を選べ。」
社会人になると、何度も耳にする言葉です。
もちろん、その考え方は間違っていません。
でも、成長できる仕事なら何でもいいのかと言われると、僕はそうは思いません。
今回の二つの仕事も、どちらも今の自分には荷が重い挑戦でした。
それでも、僕には決定的な違いがありました。
消耗する挑戦と、積み上がる挑戦
一つは、すでに燃えている火を消す仕事。
組織にとって重要で、誰かが引き受けなければならない仕事です。
もう一つは、まだ形になっていないものを、仲間と一緒に育てていく仕事でした。
どちらも簡単ではありません。
でも、僕はこんな問いを自分に投げかけました。
この挑戦は、未来に積み上がるだろうか。
目の前の課題を解決することは大切です。
一方で、その経験が五年後の自分にも残るのか。
その視点で考えたとき、僕の答えは決まりました。
希少性は、能力より「場所」で決まる
もう一つ考えたのは、自分の強みが最も活きる場所はどこか、ということでした。
僕はこれまで、商品企画、SCM、海外営業、マーケティング、ソフトウェア事業と、いくつかの仕事を経験してきました。
その組み合わせは、自分にとっては当たり前です。
でも、環境が変われば、その経験は誰にも代えがたい価値になります。
能力が急に伸びたわけではありません。
変わったのは、自分ではなく、置かれる場所です。
自分の希少性は、能力だけで決まるものではありません。
どこで、その能力を発揮するかによっても変わるのだと思います。
「誰と働くか」は、キャリアの一部
今回の決断でもう一つ大きかったのは、人でした。
新しい挑戦には、僕が心から尊敬する人がいます。
そして、その人は僕を必要としてくれていました。
仕事を選ぶとき、人は仕事内容ばかりを見がちです。
でも、本当に毎日向き合うのは「仕事」ではなく、「人」です。
誰と働くかは、何をするかと同じくらい大切。
僕はそう考えています。
尊敬できる人の近くで働くことは、それ自体が大きな学びになるからです。
僕が選んだストレッチ
組織には、「断れない仕事」があります。
その価値を否定するつもりはありません。
でも、自分の人生という視点では、別の問いも必要だと思っています。
その挑戦は、自分の未来に何を残すのか。
僕は今回、「より大変な仕事」ではなく、
「より積み上がる仕事」
を選びました。
難しさだけではなく、その先に残るものを基準にした選択です。
振り返っても、この判断は間違っていなかったと思っています。
Key Takeaways
- ストレッチには、「消耗する挑戦」と「積み上がる挑戦」がある。
- 自分の希少性は、能力だけでなく「どこで働くか」によって決まる。
- 「誰と働くか」は、「何をするか」と同じくらい重要なキャリアの判断基準になる。
あなたへの問い
もし今、二つの挑戦の間で迷っているなら。
その仕事は、一年後には終わってしまう仕事でしょうか。
それとも、五年後の自分にも残り続ける仕事でしょうか。
ストレッチは、難しさだけで選ぶものではありません。
何が未来に積み上がるのか。
その視点を持つだけで、選び方は少し変わるのかもしれません。