会社員は、なぜ報告をするのでしょうか。
事実を共有するため。
課題を整理するため。
どちらも間違いではありません。
でも、それだけでは少しもったいないのかもしれません。
今日は、報告のもう一つの役割について考えてみます。
目次
Sharingで終わる報告と、Proposalのある報告
報告には、さまざまな役割があります。
事実を共有すること。
課題を整理すること。
ここまでは、Sharingです。
もちろん、それだけでも報告としての役割は果たしています。
でも、報告の価値は、その先にあるのではないでしょうか。
活動を通して、事実や課題への解像度は少しずつ高まっていきます。
だからこそ、次に考えたい問いがあります。
「あなたなら、何を変えるだろう。」
もし自分が事業責任者だったら。
どこを変えれば、一番大きなインパクトが生まれるだろう。
何を目指すべきだろう。
そこまで考えて初めて、報告はProposalになります。
成果と反省だけでは半人前。
現場で得た知見を、提言へつなげる。
そこに、報告の価値があるのだと思っています。
報告とは、視座をあげる道場である
提言を書くことは、思っているほど簡単ではありません。
現場を深く知るほど、目に入るのは細かな改善点です。
それは、現場への解像度が高い証拠でもあります。
一方で、提言に求められるのは点ではなく、全体を見る視点です。
どこを変えれば、事業はもっと良くなるのか。
限られた時間や資源の中で、何を優先するべきなのか。
その問いを繰り返すことは、視座をあげる訓練でもあります。
だから僕は、報告とは視座をあげる道場なのだと思っています。
報告は、エンパワーメントである
エンパワーメントとは、成長することではありません。
提言する権限を託されること。
報告を書くという仕事には、その権限が含まれています。
現場で見えていることを共有するだけではなく、「あなたはどう考えるか」を組織から問いかけられている。
だから、報告には提言が期待されています。
もちろん、その提言が採用されるとは限りません。
それでも、経営者と対話し、フィードバックを受けられる。
その機会そのものが、エンパワーメントなのだと思います。
だから、報告に手を抜くべきではありません。
義務だからではありません。機会だからです。
Key Takeaways
- 報告の価値は、Sharingだけで終わらず、Proposalまで考えることで高まる。
- 提言を考えることは、現場の解像度を事業全体の視座へ広げる訓練になる。
- 報告とは、提言する権限を託されることであり、その意味でエンパワーメントである。
あなたへの問い
次に報告を書くとき、最後に一つだけ問いを加えてみませんか。
「もし自分が事業責任者だったら、何を変えるだろう。」
その問いが加わるだけで、報告は「終わったことを伝える仕事」から、「組織をより良くするために考える時間」へ変わるかもしれません。